『ビッグ・リボウスキ』 ちょいわるおやじが好きそうな映画

そんな頻繁には遠慮するが、たまに行きたくなるボウリング。『ビッグ・リボウスキ』はボウリングに半ば人生をかけているような中年おやじたちの物語だ。話筋とボウリングはあまり関係ない。

ボウリングの映画と言われて思い出すのは『バッファロー’66』だ。
ムチムチなクリスティーナ・リッチのダンスが思い出される。

ボウリングのコア層は高齢者というイメージが強く、実際に私が行くのは数年に1回のレベル。
それでも行けば楽しいし、コツを覚えればいいスコアが取れるので優越感にひたれる。

小さいころに家族と行ったボウリングでは、私はずっとガーターを出して泣いていた。

親も情けをかけてレーンの端に現れるロープみたいなのを設定してくれればよかったのに、泣きじゃくる私を容赦なく揶揄した。

そのおかげで今のひねくれた性格ができあがったわけだが、以来、家族とは一度も行っていない。

映画の話

原題は“The Big Lebowski”。
1998年に作られたアメリカ映画だ。

アカデミー賞受賞のコーエン兄弟が放つ「ビッグ・リボウスキ」は、ボーリングと切断されたつま先と"ザ・デュード"という名の男を巡る奇妙なコメディ。ジェフ"ザ・デュード"リボウスキは無職で気ままに暮らすことを願っているが、同姓同名の人物と間違えられ、ボーリング仲間たちと一緒に名前を晴らそうと乗り出す。ジェフ・ブリッジス、ジョ...

だらだら気ままに過ごしていたジェフ・ブリッジス演じるデュードが、同姓同名の金持ちビッグ・リボウスキと間違われたことをきっかけにトラブルに巻き込まれるという話。
ビッグ・リボウスキの妻が誘拐されることで物語の加速度は増し、デュードはずぶずぶと泥沼に足をとられていく。

ビッグ・リボウスキには、犯人に身代金を渡して妻を取り戻すよう頼まれ、
誘拐は妻による狂言だとするビッグ・リボウスキの娘には身代金を取り戻すよう頼まれ、
妻を誘拐したと名乗るよくわからないやつらには身代金を要求される。

デュードも混乱しているが、観ているこっちもなんだかよくわからない。

結局はまるく収まって友だちのドニーが死んでカウボーイなじじいがうまいこと締めくくるみたいな流れだが、どぶさらいをしたような後味だけが残る。
早く帰ってシャワーを浴びたい。

気の毒なウォルター

デュードの友人ウォルターは、ベトナム戦争での体験を引きずっていて、公の場で人に銃口を向けるし、些細なことですぐキレるし、思考の基準が戦場ベース。

ウォルターが何かするたびに、「戦争に行くとこんな風に壊れてしまうのね」と同情していた。
戦争に行った軍人の数パーセントはPTSDに悩まされるというが、ウォルターのような無自覚な犠牲者も多いのだろうとも考える。
もともとそういう性格なのかもしれないが。

ついでにドニーも気の毒。
どうして殺した。

というか、これコメディ映画なんだぜ。
この映画の感想は、こんなふうに締め方も雑になる。

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